Up | 「なんでもあり」としてよい | 作成: 2008-03-10 更新: 2008-03-10 |
小中高校等および受け入れ大学それぞれの本務スケジュールの合間に実施されるので,小中高の夏季休暇期間中どれか1週間が,この講習にあてることのできる唯一の時期ということになる。 中教審「免許更新講習」ワーキンググループは,
「教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項」について18時間
そしてこれに従えば,この講習を担当する大学教員は, 「教科指導の充実に関する事項」は,教科教育担当教員およびその他の教員も指導できる。 「教育の最新事情に関する事項」は,一部の教員が指導できるかも知れない。 「生徒指導の充実に関する事項」は,教員養成系大学でも,伝統的に,これを守備領域とはしていない。 ──すなわち,「この知見は教育現場にある」としてきた。 「教育現場の<専門性>であり,教員はOJTでこれを学ぶ」というわけである。 「免許更新講習」をまじめに受けとめるなら,「生徒指導の充実に関する事項」担当者の不足を埋める措置として「小中高等教員のOBを非常勤講師にして担当させる」みたいなことをしなければならなくなる。 「免許更新講習」を言い出した中教審も,この辺りの大変・厄介さはシミュレーションしているらしく,「まじめに受け取らないでよい」としている (「「教員免許更新講習」とは?」で引用した参考資料)。 よって,「免許更新講習」は「何でもあり」ということにしてよい。 ただし,「何でもあり」は,「簡単にやれる」ということではない。 (「お手並み拝見」) |