Up | 「CO2排出地球温暖化」デマゴギーのツボ : 要旨 | 作成: 2022-09-06 更新: 2022-09-06 |
これは,その通りである。 デマゴギーは,これからさらにつぎのように続けることである:
「同じふうに」と思うのは,ひとの習性である。 デマゴギーのツボは,ひとのこの習性につけ入ることである。 CO2 排出量の増加を比例関数的に見せれば,ひとは勝手に,CO2 濃度が比例関数的に上昇し,気温が比例関数的に上昇すると思う。 CO2 排出量の増加を指数関数的増加に見せれば,CO2 濃度・気温も指数関数的に上昇すると思う。 つぎの IPCC の報告は,この手のデマゴギー: |
事実はどうか。 「同じふうに」とはならない。 つぎは,地球の熱放射スペクトルに示される温室効果ガスの効果: |
横軸は周波数,縦軸は放射量
青のなめらかな曲線は,大気が無い場合 緑は,温室効果ガスから CO2 を除いた場合 黒は,温室効果ガスがすべて揃った場合 赤は,CO2 の濃度をいまの2倍にした場合 |
グラフの見方:例えば,
青と黒の曲線で囲まれた領域 = 温室効果ガスに吸収される地球放射熱 |
CO2 の濃度をいまの2倍にしたときの温室効果の増加は,黒色曲線と赤色曲線のわずかの差である。 これは,CO2 の温室効果が,既に飽和点に達していることを意味する。
"Carbon dioxide is already absorbing almost all it can" ((JoNova)) では,現前の気温変動はどういう理解になるのか? もしそれが「既に飽和状態の温室効果」で説明できないスケールの気温変動であるならば,その原因は<自然>に求めることになる。 「温室効果」とは
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