Up 氷域拡大/縮小スパイラル 作成: 2021-12-10
更新: 2021-12-10

    北海道の農家は，春先，雪の積もった畑に土を撒く。
    雪は太陽光を反射するので，春に入ってもなかなか融けない。
    土を撒くと，そこが太陽光を吸収し，熱源になって周りの雪を融かしていく。
    雪が融けて地面が現れれば，これは熱源の拡大である。
    こうして雪原の減少が，＜熱源拡大の正のフィードバック＞模様で加速的に進行する。

    氷河の後退，北極海の氷原消失も，この正のフィードバックが働いている。
    このメカニズムが一旦働き出せば，気温が同じでも，後退・消失が加速度的に進行する。