まだ地平線下の太陽から,光が雲や空中の微粒子に反射して目に届く。
その光の色は,赤い。
これが,朝焼けである。
原理は,夕焼けと同じ。
快晴の朝焼け──空中の微粒子の効果
朝焼けの鮮やかさは,雲に依存する。
これも,原理は夕焼けと同じ。
朝焼けをじゃまするのは,下層雲の層積雲である。
日出の地平線と層積雲がつながっていれば,当然じゃまである。
地平線と層積雲がつながっていないときも,朝焼けは冴えない。
光は層積雲に反射されるばかりでなく,吸収されるからである。
(層積雲に特徴的な濃い灰色部分は,光吸収の現象である。)
鮮やかな朝焼けになるのは,日出前の地平線の上空に,下層雲が無く,かつい広く濃い中層雲/高層雲があるとき。
即ち,この雲が,地平線下の太陽からの光を赤色に反射する。
中層雲の朝焼け──ピーク時から数分遅れ
なお,中層雲/高層雲の朝焼けは,後から降水になる兆しである。
『最新天気予報の技術』, p.342 から引用:
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