Up | ポジ・ネガの逆転 | 作成: 2009-07-28 更新: 2009-07-28 |
歩みをゆっくりにしなければならない。 ひとの生活は,社会的生活である。 ひとはこの営みの中で,機能的な行動を習い性にしてしまう。 そして,立ち止まる・ゆっくり歩むという行動様式を失ってしまう。 立ち止まる・ゆっくり歩むという行動様式を失うとき,<立ち止まる・ゆっくり歩むことによって見える世界>を失う。 「木を見る」は,<立ち止まる・ゆっくり歩むことによって見える世界>を自分が失っていたことに気づきそれを取り戻す端緒/方法の一つになる。 実際,木を見るときは,人工物が自ずと退っ込む具合になる。 ──ひとの目に映る世界は,人工物がポジになっている。 木を見るとき,自分の見る世界のポジとネガがひっくり返る。 |