Up | 生徒への矛盾転嫁は,学校教育のうち | 作成: 2012-11-28 更新: 2012-11-30 |
ここで「生徒への矛盾転嫁」は,これに対し良い悪いを考えることではない。 教員救済は構造の必然である。 したがって生徒への矛盾転嫁も,必然である。 実際,生徒への矛盾転嫁は,学校教育のうちである。 学校教育は,生徒が社会の矛盾に慣らされていく (矛盾に対する耐性をつくっていく) 場である。 現前の授業は,生徒に<わかる・できる>を与えない授業である。 教員救済の矛盾が生徒に転嫁される授業である。 しかし授業は,現前の授業である他はない。 一般に,無いもの・得られないものを求めるとき,系はおかしくなる。 現前は,理(ことわり) をこれに見ていくことになるものである。 「現前の授業に,教育の理を見る」が,ここでとるべき考え方になる。 ( 『学校数学「何でもあり」論の方法』) |