Up | 新陳代謝──動的定常 | 作成: 2015-01-11 更新: 2019-04-27 |
この存在の時間的変化は,「成長」である。 一時点での成長の変化率 (微分) は,「新陳代謝」である。 「新陳代謝」は,個体を構成している要素の入れ換えである。 特に,生物の個体は,「形式」である。 非実体である。 生物の個体は,変化する時空形式である。 成長は,短い時間スパンでは,「定常」である。 「定常」の内側では,「新陳代謝」が起こっている。 この意味で,「定常」は「動的定常 (dynamic stationary」である。 生物の個体の存在保持は,形式の保持である。 形式保持は,「新陳代謝」をメカニズムにする。
「新陳代謝」は,「生物」の必要条件であるが,十分条件とはならない。 即ち,非生物でも,「新陳代謝」が存在保持のメカニズムになっているものは,考え得る。 ──川,砂丘,雲など。
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