「法人化」の国立大学は,コーポレートの素人として,「先ずは形から入る」みたいに企業経営を真似し始めた。
国立大学と営利企業の違いをきちんと考えることをやらねばならないのだが,営利企業がどんなのかそもそもよくわからないので,これはパスしてしまう。
そして,この流れを固定化する要素の一つに,国立大学の横並びがある。( 横並びが「コンピュータの人支配」を競う形に)
横並びでいま国立大学がのめり込んでいるものの一つに,「内部統制」がある。
──これに至る過程は,つぎのようになる:
- ある国立大学で,ある不正・犯罪が起こる。
- 文科省が,各国立大学に「あなたのところも注意しなさい」の通達をする。
- 別の国立大学が,(ほめられることをするつもりで,あるいは何か働きかけを受けて) 内部統制の規程を自分のところで制定する。
- これを見たさらに別の国立大学が (自分もほめられることをしなければと思い) これを真似る。
- (「取り残されたらまずい」の思いから) 真似の連鎖が起こって,すべての国立大学が内部統制の規程制定で横並びする。
( ソフトウェアの中央管理 (「管理台帳」) 問題)
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