Up | 「生命体が生命活動する」: 要旨 | 作成: 2018-10-27 更新: 2018-10-27 |
<生物>の存在論は,「生命体が生命活動する」がこれの枠組である。 生命体は,自己組織化する化学反応系である。 併せて,己に棲まわせている常在微生物群の生態系である。 生命活動は,所与に対する生命体の反応および能動である。 生命活動の内容は,多種多様な物事が要素になり,複雑である。 そしてこの生命活動は,これを包含する各種<自己組織化する系>の形成に与る。 <わたし>は,この「生命体が生命活動する」から現れてくるものである。 よって,「<わたし>を論じる」は,途方もない企図ということになる。 <わたし>論は,これが途方もない企図であるということの理解が,第一歩である。 このことを強調するのは,ひとは思弁──その中身は思い込み──で論づくりをしてしまうものだからである。 どうしてこうなるのか。 「企図のスケール」の考えが無いためである。 自戒すべし。 |