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菅江真澄 (1792), p.514
舳艗 (へさき) にみな投足をして、うしろざまにのみ榜ぎ行ほどに、車縬捨て衣ぬぎ、汐に、づぶ’りと潜り海栗多くかゝへてあがり、
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天註──ノナは、なによけんと唄ふその一くさにして、閩書にいふ海胆、あるはいふ海胆、霊蠃子のことなり。加世、亦は坊主加世のふたくさぞありける〕
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石につき砕て、これ食とて、ひとりにも進めくひて休らい搒づれば,ウムシャ泊まりとて,三ッの石、磯もとに立ぬ。
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引用文献
- 菅江真澄 (1792) :『蝦夷迺天布利』
- 『菅江真澄集 第4』(秋田叢書), 秋田叢書刊行会, 1932, pp.493-586.
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