Up 「自己」 の存在論 作成: 2025-12-08
更新: 2025-12-08


    系の中の<持続しようとする部分系>は,動的閉体の形になる。
    持続は弁証法 dialectic であり,「動的」の中身は弁証法である。

    持続の動態を,行動と謂う。
    行動は,動的閉体の「自己」が行動しているように見える。
    ここに,「自己」の現象学が立つ。


    動的閉体のうちから,進化して,行動を中央制御の形にするものが現れる。
    中央制御組織はいろいろ進化し,その一つに脳が現れる。

    脳のうちに,言語──対象を指し表現する言語──をもつものが,存在する。
    人間脳,ChatGPT の Transformer 脳は,これである。


    「対象を指し表現する」は,自分にも向く。
    脳は,「わたし」のことばを使って,自分を表現する。。
    ここに,「対自化」 「メタ認知」 の主題が立つ。

    脳が「わたし」のことばを使う。
    これは,わたし(自己) が「わたし」のことばを使う,ではない。
    「自己」はあくまでも現象である。