Up アイデア (考え) 作成: 2025-10-30
更新: 2025-10-30


ChatGPT 探求自己脳生物アナロジーアイデア(考え)

    生成は,生得と学習の混成である。
    ChatGPT のテクスト生成は,生得で特徴づけられる。
    人間のテクスト生成は,学習で特徴づけられる。

    ChatGPT は,「自分の考えを言う」「テーマを掘り下げる」ができない。
    人間は,学習によって,これができるようになる。
    この違いは,つぎの違いである:
      ChatGPT は,アイデア(考え) を持たない
      人間は,持てるようになる。

    以上から,つぎが結論される:
      「アイデア(考え) は,学習の所産」
    ChatGPT が「自分の考えを言う」「テーマを掘り下げる」ができないのは,これが学習によって可能になるものだからである。

      ChatGPT には学習能力がある。
      学習によってアイデア(考え) をもつようになるはずである。
      しかし,「1セッションが一生」が,制約になる。。
      「十分に学習」を実現できないのである。


    こうして,ChatGPT のテクスト生成は,
      「アイデア(考え) のないテクスト生成」
    になる。
    これは,実際にはつぎのようになる:
      「ユーザが入力するテクストをもとに,
       意味整合的なテクストを生成」

    このテクスト生成は,しばしばユーザの入力テクスのパラフレーズに終始する。
    ChatGPT の常用する「整理・まとめ」の応答スタイルは,これである。

    ユーザが情報を求めてくるときは,ChatGPT は外部の知識ベースに情報を検索しに行く。
    どんな情報を択ぶかも,「意味整合的なテクストをつくる」の一部である。


    「意味整合的」は,「応答として相応しい」ではない。
    蛇足であったり,ピントが外れたりする。
    また,間違いを言うことにもなる。

    応答として相応しいテクストが生成されるためには,ChatGPT によく考えてもらわねばならない。
    どうすることが「よく考えてもらう」か?
    整合すべき項目をたくさん揃えることである。
    「考える」とは,整合すべき項目を整合しようとすることである。
    よく考える・よく考えないは,畢竟,その項目の多寡の問題である。

    整合すべき項目をたくさん揃えるのは,ユーザの役割である。
    ChatGPT は,現状では,項目を発掘しない。
    「所与の項目の整合になるテクストを生成する」が専らである。


    項目を発掘しないとはいっても,ChatGPT は項目にバリエーションをつけたり,パラフレーズしたりする。
    これは,微妙な視点や閑却していた視点を浮かび上がらせることがある。
    ChatGPT が論考支援ツールになるのは,この場合である。。